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執筆者の写真MukoGuchi IP Law Firm

making it seem as if…

(「英語対訳で学ぶ日本-歴史と文化の111項目」(育鵬社)の072「パリ講和会議と人種差別撤廃」The Paris Peace Conference and the Elimination of Racial Discriminationから)

【1】原文:Of the sixteen attendees, eleven approved, making it seem as if the proposal would pass.

語彙:attendee出席者 approve(自動詞)賛成する(他動詞)~を承認する pass(自動詞)(議案などが)通過する(他動詞)~を通過する

【2】質問:「making it seem as if」のmakeは使役動詞か?そしてas ifの後は仮定法過去か?


【3】検討

1.「Of the sixteen attendees, eleven approved, …」

倒置を元に戻すと、Eleven of the sixteen attendees approved, … 16人の出席者中11名が賛成した。

2.「, making it seem as if the proposal would pass.」

いわゆる「(結果を表す)分子構文making」の形態を取って以下の構造が続く。

making(使役動詞) + it (前文の内容) + seem(見える) + as if …(あたかも~かのように)⇒(16人の出席者中11名が賛成した結果)、そのことは、その提案が通過するように見えさせた。

3.まとめ「Of the sixteen attendees, eleven approved, making it seem as if the proposal would pass.」 6人の出席者中11名が賛成した結果、その提案が通過するように見えた。

【深掘り】

1.as if の後は「仮定法過去」が原則

「as if」は「現実や事実とは異なる仮定の話をするときに使う」→「仮定の話をするので、「as if」の後には「仮定法」が続く」→「現在における仮定の話をしている場合は、「as if」に続く動詞は過去形になる。」→「as if節内の動詞を過去形にすることで、「これは現実の話ではありませんよ!」と聞き手にわかるようになっている」

例文:(現実は、私の夫は子供ではないが)私の夫はまるで子供のように話す「My husband talks as if he were a kid.」(仮定法過去を使用)

しかし、口語では、直説法を使用するようである。

口語例文:My husband talks as if he is a kid.(仮定法ではなく直説法を使用)

このように、「あたかも~のように」をas ifを使用して表現するとややこしいので、口語では、「like」を使ってにげる。

My husband talks like a kid.


なお、原文「as if the proposal would...」における「would」は、「will」を仮定法過去にするために過去形しにたのか? そもそも「would」は現在形の文章でも推量のwouldとして使用されるので、文法的な理由づけは不要のように思われる。

as if仮定法についてさらに詳しくは、→https://www.englishcafe.jp/tense2/8-2-2.html

以上


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