(「英語対訳で学ぶ日本-歴史と文化の111項目」(育鵬社)の067「韓国併合」The Annexation of Koreaから)
【1】原文
…the Korean population increased from 13,830,000 in 1911 to 21,370,000 in 1936, and the production of rice and wheat more than doubled.
(韓国の人口は、1911年の1383万人から1936年の2137万人に増え、米と麦の生産量は2倍以上に増えた。)
語彙:increase他動詞(~を増やす)自動詞(~が増える) double他動詞(~を2倍にする)自動詞(~が2倍になる)
【2】疑問:なぜ「double」ではなく、「doubled」なのか
【3】検討
1.後半の「the production of rice and wheat more than doubled.」をfull sentenceで書くと、「The production of rice and wheat increased more than the production of rice and wheat doubled」(米と麦の生産は2倍になったよりも多く、(米と麦の生産量は)増えた。)となる。
→ 同一文章中の重複部分を省略すると、「The production of rice and wheat increased more than doubled」となる。
→ 前文中に「increased(自動詞)」との重複を省略すると、「The production of rice and wheat more than doubled」となる。
→ 要するに「doubled」は「increased(自動詞)」に対応した「double」の自動詞の過去形「doubled」である。
2.名詞又は形容詞のdouble
Doubleは、動詞(自他)の他に、名詞(2倍)と形容詞(2倍の~)としても使用される。例えば、「The production of rice and wheat in 1936 was more than double what was in 1911.」のような場合は、名詞又は形容詞としてのdoubleである。
【4】参考 日本語になった「ダブル」
日本語になった「ダブル」も動詞、名詞、形容詞として使用されている。
名詞(ウィスキーのシングルに対するダブル)
形容詞(ダブルスコア double score)
動詞(「字がダブって見える」「単位が足りなくて1年ダブった」
以上
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